平成27年度 夏期総会議事録

開催日時 平成27年7月4日(土)
開催場所 町田市立国際版画美術館

出席者(26名)、委任状(208名)の合計234名、会員総数372名(7月現在)の過半数を超えた事により総会は成立した。審議に先立ち会長より挨拶があり、議事進行を事務局長中村が行うことになった。

議事

1:会長挨拶 有地好登会長(日本大学芸術学部)
2:学会事務局(東北芸術工科大学 中村桂子)
  • 2-1 議案会員動向について
  • ・新入、退会、移動の提案を承認
  • ・住所不明者で動向が明らかにならない場合は退会とすることを承認
  • 2-2 議案会費納入状況について
  • ・会費納入状況の悪化から、以下のことが明らかとなった。
  •  ① 372名の会員総数の対し、1年以上の会費未納者が134名(36%)
  •  ② 平成24〜26年間の近年2年間の入会会員の40%が会費未納
  •  ③ 学会誌41〜44号掲載者50名のうち、50%が会費未納
  • 上記のことから、以下のことを提案、承認
  • ・4年以上の会費未納者には以下の選択を問う事とした
  •  ① 会費納入(3年分)し在籍
  •  ② 会費納入(3年分)し退会
  •  ③ 会費納入せず除名
  • ・学会誌掲載のみ目的の入会未納者、近年の入会者の未能率増加傾向から、推薦者は責任を持って推薦する必要がある
  • ・夏期総会での入会者には当年度より、12月総会での入会者には次年度より会費請求することを決定
  • 2-3 報告平成26年度決算報告
  • ・平成26年度決算報告を承認
  • 2-4 議案平成27年度予算計画
  • ・平成27年度予算計画を承認
  • 2-5 報告委任状のWeb化
  • ・委任状の書式をWebで公開することを承認
3:展覧会実行委員会
  • 3-1 報告第39回全国大学版画展(武蔵野美術大学 遠藤竜太)
  • ・2014年12月6日〜21日の会期で行われ、参加校51校、出品者250名、出品数250作品タイのチェンマイ大学から5名(5点)参加
  • ・観客賞は色川美江さん(東京藝術大学)
  • ・展覧会の詳細は44号版画学会誌参照
  • 3-2 議案第40回全国大学版画展(日本大学 笹井祐子)
  • ・会期などスケジュール(案)、役割分担校(案)について承認
  • ・公開セミナーは製本、装丁のワークショップを計画中
  • ・観客プレゼント版画寄贈作家(5名):有地好登、池田良二、木村秀樹、小林敬生、中林忠良
  • ・40回展を記念して、シンポジウムを計画中
  • 3-3 報告・議案学生作品販売部門(多摩美術大学 古谷博子)
  • ・学生作品販売報告、経費明細、参加人数、作品数リスト、販売集計表を確認
  • ・以下の点を留意して教員が指導するよう担当者より提案、承認された
  •  ① 作品の送付の遅延、および辞退の場合は早めに担当校に連絡のこと
  •  ② 問い合わせに対し、必ず連絡の取れる住所、連絡先を担当校に知らせること
  •  ③ 出品作品はリスト順に並べて送付
  •  ④ ラベルやリストは本年度のものを必ず使用のこと
  •  ⑤ リストと出品作のタイトルは必ず同じにすること
  • ■審議事項
  • ◎ 平成26年度は2209点の出品に対し、販売数は326点であった。価格を1000円から3000円に改訂したこともあり、クオリティの高い作品を出品するよう学生への指導が必要ではないか
  • ◎ 販売を担当する学生は版画の普及の意識も持って接客するなど、制作と販売を通した作品に対する自覚が必要ではないか
  • 3-4 議案受賞者展計画(文化学園大学 北浦肇)
  • ・会期:7月15日〜28日 場所:文房堂ギャラリー(東京)
  • ・第39回全国大学版画展受賞者 27名出品予定
  • ・予算案を承認
  • 3-5 議案巡回展計画(東北芸術工科大学 若月公平)
  • ・会期:9月28日〜10月4日 場所:東北芸術工科大学本館7Fギャラリー(山形)
  • ・企画、予算案を承認(今年度は会期終了後九州産業大学へ巡回するため、東北芸術工科大学から各出品者への返送代金は九州巡回展経費に移行、計上)
  • 3-6 議案巡回展計画(九州産業大学 古本元治)
  • ・会期:12月11日〜20日 会場:九州産業大学内美術館など
  • ・会期:12月8日〜20日  会場:ギャラリーおいし
  • ・企画、予算案を承認
  • ■審議事項
  • ◎ 今後ブロックごとの展覧会の企画が増加した場合、展覧会数、予算計上額の上限などを定める必要があるのではないか
  • 3-7 議案タイ チェンマイ大学の大学版画展参加について
  • ・提案を承認
  • ■審議事項
  • ◎ 海外の大学の大学版画展参加の規定について今後引き続き検討
  • ◎ 情報の公平性の観点から海外在住会員へ大学版画展参加が可能である旨情報提供を行う必要があるのではないか。次回以降、学会事務局より経過報告を行うことを合意
4:学会誌編集委員会
  • 4-1 報告・議案学会誌44号報告・45号編集計画(大阪芸術大学 坂井淳二)
  • ・44号報告を承認
  • ・45号編集計画を承認
  • ■審議事項
  • ◎ 学会誌掲載の論文の口頭発表を義務付けるか否か。発表をする場合、時期と場所をどうするか学会誌編集担当で協議し、次回総会で議案提示
  • 4-2 専門委員会活動について
  • ■審議事項
  • ◎ 学術研究部門、技法・材料研究部門の内容の明確化とどう運営すべきか
5:版画学会英語表記
  • ・『The Japan Society of Printmaking』に決定
  • ・次号以降の学会誌には上記ロゴを入れることを確認
  • ■審議事項
  • ◎ 浮世絵木版画から現代に至るまで独自の展開を持つ日本の版画の学会を表明する意味で、英語表記にHANGAの文字を入れてはどうか、との意見もあったが、Printmakingという英語表記に対してHANGAの意味が過度に特殊性を持ってとらえられてしまうのではないか、また英語表記はあくまでも英語としてノーマルなものがふさわしい、との意見から上記表記に決定した
6:重要審議事項
  • 6-1 全国大学版画展歴代受賞者作品のアーカイブ化について
  • ・日本の現代版画史のなかの、ひとつの重要な資料でもあり、作品のリストおよび作品画像のデジタルデータの作成は必要であることで合意
  • ・全国大学版画展40周年記念事業として行う方向で承認。ただし、経費や担当者選出、作業人員の確保など、具体化できるかどうか事務局を中心に検討し、12月総会で議案提示
  • 6-2 歴代受賞者展開催について
  • ・デジタルデータの作成が可能な場合、歴代受賞作による展覧会を開催してはどうかという提案に対し、開催も視野に入れてデータ作成の実現化を進めることで合意
  • 6-3 学会誌バックナンバーのデジタルデータのアーカイブ化について
  • ・版画学会ホームページで公開することを承認、ただし画像データを高精細にしないなど不用な流出を避ける工夫が必要
  • ・今後、学会誌への寄稿はホームページでの公開を前提とすることを、募集の際執筆者に確認することで合意
  • 6-4 物故会員の顕彰制度について
  • ・顕彰基準の判断が難しいため、顕彰制度は特に設けず物故会員として名簿などに名前を残すのみとする事で承認
  • 6-5 名誉会員の推挙検討
  • ・推挙の基準ラインについて、12月総会までに運営委員間で意見交換し、総会で議案提示
  • 6-6 学会ホームページの活用
  • ・今後どのような活用方法が考えられるか
  • 6-7 次期役員、担当校の選出【資料12参照】
  • ・次期会長・副会長の候補を地域ブロックごとに挙げ、次回運営委員会の承認を経て総会で正式承認することを確認